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真ん中列、砂かけばばあのとなりが
雅影魅こと、えぃみぃ。

えぃみぃは、そっと頑張る女です。
普段は、会社の都合で稽古に遅れてくることが多いのですが、
来られる時は、大友さんの次くらいに早く入ってる。
早く入ってウロウロしてると
「えぃみぃ、あそこだけどさ~」
「はい!」
普段の稽古では、言ってもらえない
(全体を動かすことが優先されているので、中堅どころは後回しになっちゃう~)
先輩の気づいたことをアドバイスしてもらえたりするチャンスがあるのであります。

稽古場づくり(1週間過ごす稽古場に、必要なものを搬入して設置する)の日も
私が言った集合時間の1時間以上前から、やつほと2人で
稽古場の入口が見えるファミレスで待っててくれて
荷物を下ろすのを手伝ってくれる。

今回は、短編集だったので台本が1話ずつ出ていたわけですが
「ここで使うやつ、どうしようか」
っていう衣装打ち合わせのタイミングには
「いちおー、これとこれ、持って来てありますけど」
「えっ!?いつの間に!!」
全体を見ながら、この先、必要になりそうなものを自分でピックアップして
搬入しておいてくれてた。

こいつ、すげぇ~な~。
かーなーり助けられた!!

えぃみぃは、そっとがんばるの「そっと」が、本当に「そっと」すぎて
みんなに気づいてもらえてないことが、いっぱいあるんだろうな。
カッコいいぜ!シャイガール!!


えぃみぃの隣り、黄色っぽいTシャツの女子が
堀切茜こと、茜ちゃん。…ん?そのまんまだっけ?

大士郎と同じ学校の卒業生です。
初めてドトールで会った時は座っていたので気がつかなかったのですが
稽古場で立っているところを見たら
「でっかっ!!」かったです。
けっちゃんが2人いるのかと思った。

「小道具って、自分たちで作るんですか?」
「まあ、作ったり用意したり。自分の持ち物は自分の武器だろー」

大士郎と同じく、「やったことがない」こと満載で
舞台に立っていること自体で精一杯なところからスタートして
まえこの「エイ」にかけるエネルギーを見てようやく気づき
最後には、
「やっぱり、イカの目はここですよね」
で、ギリギリまで衣装に細工をしておりました。

「もっと勉強します」
「基礎から全部やり直してきます」

打ち上げの会場には、学生の顔から役者の顔に変わった
茜ちゃんが座ってました。
これから某養成所の所属になり、レッスンが始まるようです。

余計なことをいっぱい教えてしまいましたが
その余計なことは、贅沢なことでもあります。

今はわからなくても(大士郎も)、
いつか自然と「身についているもの」になってくれていたら
ステキだなーと思います。


茜ちゃんの前、前列真ん中の青Tシャツが
佐々木彩こと、クイーン。

株式会社碗のタレントさんです。

いやいやいやいや
大士郎以上に手がかかったわ~~~。
いや~~~~~~~~~~~~~~
ええっ???
「何で若手に混ざってんの?いろんな意味でさー」
←あえての苦言だ!!
「期待しちゃっただろー!?」

そうなんです。
期待させちゃう奴なんです。
できそうなんです。
そこのハードル、楽勝でしょ?
と思わせちゃう奴なんです。

が、
器用そうだけど不器用だぞ!
こなせてそうだけど、こなせてないぞ!!

期待しちゃってるんです。
化けさせたい。
核細胞くらいに小さく光っている部分をつまみ出したい。
水に濡らすと1000倍膨らみます!みたいな部分をさー。

大友「お前にそそいじゃった時間とエネルギーを返せ!」
佐々木「しゅみましぇん!!で、恵理さ~ん、あそこなんですけど~」
大友「どこぉ~?」

面白すぎる。無限ループだ。
愛されてるぞ!
技術よりも「感じる心」


「先輩がいる」っていう状態は、つらいこともいっぱいあるけど
今しか学べないことがいっぱいあると思う。
いつか自分が一番上になり、「先輩」がいなくなった時
今よりもっとつらくなるかもしれない。

けど、「感じる心」を持ってれば、
それがクイーンの最大の武器になると思います。

あっ、なんか、上から目線みたいな文章になっちゃった。
ごめんなさい。

今回の公演、私自身が「演出家」として、学んだり気づいたりすることが
もんのすごくたくさんあったんです。
「今さらかよ!」
って自分にツッコミたくなるようなことも。
恥ずかしくて頭を掻きたくなるようなことも。

気づいたからこそ、人にも言いたくなる~みたいな…。
薬はちゃんと飲みましょう。
病院、ちゃんと行きましょう。
検査もちゃんと受けましょう。

ついでです。

みやもとでした。